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2008年11月30日 (日)

ブラッディ・マンディ

ちょっと遅れて観始めたのですが、TBSドラマの「ブラッディ・マンデイ」は結構面白い素材ですね。ハッカーを主人公にしたというのが、なんともニッチというか世間離れしている感じがするところに、新しい流れを作り出そうという意図も感じられたりする。

原作が少年マガジンで連載されていたらしいという事だけど、週間マンガは読まなくなったのでこういうのは全然知らなかったりするのがちょっと情けないぞと自分に言い聞かせる。かと言って毎週マンガ買うようなお金もないぞと。

まそれはさておき、ハッカーとテロリストの対決みたいなのは、どこかで観たぞと思えてしまう訳で、やっぱりアメリカのドラマ24を参考に描かれているところが随所にあるなとどうしても思えてしまう。24にも女性ハッカーがいて重要な役割を担っていましたからね。

そんな訳で二番煎じみたいなところは否めないので、それならば日本独自の切り口でやって欲しかったなぁというのはいささか無理な要望かな。

例えば主人公がクラスタリングの仕組みを使って暗号を解読するシーンがありましたが、クラスタリングに使われたコンピュータは予め当然ハッキングしておいていつでも使える状態にしておいたというしか説明が付かない訳だ。そしてクラスタリングするなら台数も重要だけど、当然高速な処理が出来るコンピュータを使わないと効果が薄れる。遅いコンピュータに仕事を分散してもやっぱり遅いからね。

だとすると乗っ取られている方のコンピュータの所有者は急に負荷が上がったコンピュータの異常になんらかの事象から気づくはずなので、そういう細かい所も描写して欲しかった。急に処理が遅くなって「あれ?へんだな」とか言うシーンとか。

それと「伝説のハッカー」と言われるからには日本にもいる著名なハッカー以上のスキルを持っていないと「伝説」にはならない訳だ。ドラマの中ではテロリストの仲間のハッカーと競うシーンがあるけれど、そこは実在のハッカーを登場させるとか言うのもアレゲでいいかなと思う。例えば、UNIX使いでDebian関係の書籍を執筆しているムトゥさんに監修してもらったり、実際に登場してもらうとか。そうすればかなり質の高いハッカーを主人公にしたドラマが出来るんじゃないかなと。その辺りまで緻密に作るかどうかは、作品が後世に残す事を重要だと思うかどうかなんだろうけど。(やっぱ一時的にヒットすれば良いって程度の使い捨てなのかな?)

ドラマの中で色々な手法が出てくるけど、ちょっとそれは無理だろ?と思える事も出来ちゃったりするあたり、煮詰めが甘いなぁという部分にも気づいてしまい、女子供ならともかく多少の心得のある者にとってはつっこみどころが結構多いのも作品の質を下げている要因。ストーリー的には悪くないんだけどね。

このドラマのスポンサーには、日本HPがついていて、ドラマの中で出てくるコンピュータ機器はほとんどHPの製品らしい。と書けば勘の鋭い人は分かると思うんだけど、HPがこのドラマのクイズを使ってノートパソコンをプレゼントするってキャンペーンをやってる。毎週一名だからまぁ当たらないとは思うけれど、応募しないと確率は0%だから100%当たらない。でも応募したら当たらない確率は100%ではなくなるんだよね。

あ、まだ放送中なのに既にDVDが出る事が決まっているらしいですね。こないだ職場のプログラマーとこのドラマの話をしていたら、別の部署の女性が食いついてきて「めっちゃ面白いよねー♪」と言ってたのは、やっぱり評判が良いってことなんだろうな。でももうちょっとマニア層にも喜べる要素を入れて欲しかったな。(パソコンが使えないシーンではNokia携帯からハッキングしちゃうとかさ)

このドラマの影響でUNIX系OSに注目が集まり、Linuxに興味を持つ若い世代が増えてきているというのは本当かデマか?いずれにしてもUNIX系OSを使っている身としては、後継者が育つのは歓迎すべき事なので、後はモラルというか理性というかそういうのだけはちゃんと植え込んで欲しいな。単なるクラッカーをハッカーと同一視する社会の認識は間違っていますからね。ハッカーはクラッカーと違って技術を極め続けようとするとても崇高な人種ですよ。

 


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- PutiRaku -

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